「とびひ」とは?

とびひの正式な病名は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。細菌が皮膚に感染することによって発症する感染症です。あっという間に全身に広がる様子が火事の火の粉が飛び火することに似ているため「とびひ」と呼ばれています。感染した皮膚はかゆみを伴うため掻きむしってしまい、その手でほかの部分を触ると他の皮膚へ感染してしまいます。よく似ている病気で湿疹もあるのですが、湿疹はダニ・ハウスダスト・アレルギーなどを原因に発症するのに対して、とびひは細菌に感染することによって発症するところが相違点になります。

気をつけていただきたいこと

入浴について

原因となる細菌を減らすために入浴して皮膚を清潔に保つことが大切です。患部はこすらず石けんをよく泡立て、丁寧に洗い、シャワーでよく洗い流します。人に感染するのでタオルは共用してはいけません。

とびひの予防

手をよく洗い爪を短めに切っておきましょう。鼻の中にはとびひの原因となる細菌が多く存在していることから鼻からとびひが発症することがありますので鼻の中をいじらないようにしましょう。

再発

 とびひは免疫がないため何度でも感染してしまいます。

登校・登園

 出席停止が義務付けられた病気ではありませんが、他の人にうつす可能性があるため、医師や学校の先生へ相談しましょう。また登校・登園する場合は他の人にうつさないように患部をガーゼや包帯で覆いましょう。

プールは?

 プールに入ると症状がひどくなったり、他の人にうつしてしまうため完全に治癒するまで控えましょう。